私たちの身の回りには多くの機能性表示食品があります。今回はコンビニやスーパーなどで気軽に買える機能性表示食品のメリットと、その中でも特に目にいいものに焦点を当てて紹介していきます。機能性表示食品に関心はあるけどどういったものか分からないという人や、長時間パソコンやスマートフォンを使うことで疲れ目やドライアイの症状が気になるという人は参考にしてみてください。
機能性表示食品とは一口で言えば、体にうれしい成分が含まれることを表示した食品のことです。体脂肪を減らしたり血圧を下げたりと様々な効果のサプリメントやお茶などがありますが、企業が販売をするには国に届け出をしなければいけません。
含まれる成分が体に良いということを、企業が科学的な根拠をもって確認して資料などを消費者庁に提出をして販売されています。もちろん安全性にも責任を持たれています。よく耳にする「トクホ」とは違うのでしょうか。
トクホは特定保健用食品のことで機能性表示食品とは異なります。どちらも販売するには国に手続きが必要ですが、トクホの商品は国から効果や安全性を詳しく審査をされて販売されています。ではトクホの方が優れているのかというと必ずしもそうではありません。
トクホという通称は有名ですが、認められるための審査は消費者庁をはじめ複数の機関で個別に行われるので時間やコストがかかります。そのため企業にとってハードルが高く、食品の数も少なかったので、機能性表示食品という制度ができたのです。
これによって多くの企業が機能表示をできるようになり、より多くの機能的な食品が販売されるようになったのです。
機能性表示食品には沢山の種類があります。サプリメントをはじめ、お茶やお菓子、レトルト食品や調味料なんていうものもあります。数が多いことも機能性表示食品の魅力で、毎日の生活に取り入れやすい形で選ぶことができます。
消費者庁のWEBサイトでは新しく販売された機能性表示食品が常に紹介されています。たくさんの食品の中から自分の求める効果のものを検索できるデータベースも用意されています。例えば「疲れ目」「ピント調節」などで検索すれば該当する食品が表示されます。
また「お茶」や「お菓子」などの食品区分でも検索することができます。手軽でうれしい機能性表示食品ですが、病気を治療したり予防したりするものではありません。機能性表示食品とはあくまで健康な人を対象にした、健康を維持するための成分が含まれるものです。
多量に摂取することで症状が改善したりするわけではないことには注意が必要です。また妊娠中の人や未成年の人は摂取する前に、念のため医師に相談することをおすすめします。以下からは機能性表示食品を選ぶ際に、目の症状別におすすめの成分を紹介していきます。
疲れ目、ドライアイ、ピントがぼやけて細かい文字などがはっきり見えにくい、といった目の症状全般に良いとされる機能性表示食品の多くがアントシアニンを成分としています。アントシアニンとは植物由来の天然色素でポリフェノールの一種です。
ポリフェノールには抗酸化作用がありますが、アントシアニンは更に網膜や視神経の血流を促す働きがあるといわれています。目の疲れや視力改善、老眼の予防に効果があるともされます。アントシアニンはビルベリーという果実に多く含まれています。
目に良い食べ物ではブルーベリーが有名で、こちらも多くのアントシアニンが含まれますが、ビルベリーの含有量はブルーベリーの5倍といわれています。そのため目に良いとされるサプリメントにはビルベリーが特に多く使われています。
ブルーベリーにはアントシアニンの他に、血行を促進して疲れ目に効果のあるビタミンEや、抗酸化作用のあるビタミンCも含まれています。疲れ目が気になる人はビルベリーとブルーベリーの両方を使った機能性表示食品がおすすめです。
パソコンやスマートフォンを長時間見つめていると、まばたきの回数が少なくなって目の表面が乾燥します。現代病ともいえますが、ドライアイはひどくなると慢性化して目の充血を起こしたり、眼精疲労から肩こりや頭痛につながったりもします。
やっかいなドライアイを改善して目に潤いを与えるのに効果的なのがマキベリーというベリー系の果実です。
マキベリーは高い抗酸化作用をもつとされ、もともとはアンチエイジングの効果があることで知られています。ビタミンも多く含んでおり、栄養価も高い果実です。マキベリーは近年はドライアイ治療の分野でも注目されています。
マキベリーから抽出した成分の摂取で、目の表面を覆っている涙が長時間乾燥せずに保たれる効果も確認されています。ブルーベリーやビルベリーに比べるとまだ知名度は低いですが、目に良い食品としてもこれから人気が高まっていくものと予想されています。
年齢を重ねると小さな文字が見えにくくなったり、手元にピントが合わなくなったりと困りごとが増えてきます。目の中で、ものを見るピントを合わせるレンズの役割をしているのが水晶体という器官ですが、これは年々弾力を失ってうまく働かなくなります。
老眼と呼ばれる目の老化現象はこうして起こります。ルテインというのは緑色の野菜に多く含まれる天然の色素です。これはもともと人体にもある成分で、水晶体や目を守る働きをしていますが加齢とともに量が減少していきます。
ルテインが不足すると視力の低下を招いたり、眼病のリスクも高くなってしまいますが、食品から摂ることで目の中に蓄積されていきます。ルテインには光による刺激を軽減してくれる働きもありますので、若い時よりも光をまぶしく感じるという人にもおすすめです。
野菜ではブロッコリーやほうれん草に多く含まれますが、ルテインを含んだ機能性表示食品も取り入れることで目の老化現象により効果が期待できます。
機能性表示食品はコンビニやスーパーで手軽に買うことができます。様々な品目があり、多くの企業が研究を重ねていて、その種類は日々増えています。たくさんの中から自分に合ったもの選べることが魅力ですし、ライフスタイルに合っていると継続もしやすくなります。
便利な機能性表示食品を生活に上手に取り入れて目の健康を維持できたらうれしいですね。